貴社は、バイオテクノロジーおよび医療業界向けの包括的なPAOテストサービスを提供しています。PAOテストのプロセスと報告書の提供方法について説明していただけますでしょうか。
PAOテストは、高効率フィルターの完全性テスト(リークテスト)に適しています。PAOを使ってエアフィルターの上流側にエアロゾル化された油ミストを注入し、光度計プローブを使って下流側でエアロゾル粒子の相対濃度を測定することで、粒子拡散による光強度の差を測定できます。
試験手順:
1. 空調システムが正常に動作し、テストの準備ができていることを確認してください。風量と風速を調整して、バランスの取れた状態にします。エアロゾル発生装置を使用して、上流側にオイルミストを噴霧し、エアフィルターの上流側に粒子を導入します。
2. 上流のパーティクル濃度を検出するためにエアロゾル光度計を使用してください。PACの濃度は約10 - 20マイクログラム/リットルです。
3. 上流のパーティクル濃度が確認されたら、エアフィルターの表面をスキャンして、リークを特定します。
(必要に応じて、正確なテストを行うためにエアフィルターの周りにプラスチックカバーを使用することができます。)
4. フィルターの表面をスキャンします。スキャンのパスは、外側から内側へ、または長辺/短辺に沿ってジグザグに行うことができます。
a. 各フィルターとそのフレームをテストします。
b. フィルターの表面をスキャンする際は、リークディテクターを図(b)のように配置し、短辺方向に移動してフィルター全体をカバーします。
c. フィルターフレームをスキャンする際は、特にフィルターと天井グリッドの間の領域について、リークディテクターを図(a)または(b)のように配置して、すべての接合部をカバーします。
d. 円錐形(10mm x 60mm)のサンプリングプローブを、フィルターの下約25mmの位置に置き、50mm/secの速度で移動させます。
e. エアロゾル光度計の読み値は、上流と下流の間の百分率の値です。値が0.01を超える場合は、リークが疑われます。約100mm後方で再測定してください。持続的な高い読み値がない場合は、テストを続行してください。リークが続く場合は、将来の修理や交換のために記録してください。
注意: 空気フィルターの効率 = (1 - 浸入率) x 100%
報告:
PAOレポートでは、フィルターの上流の濃度と下流の漏れ率の値が提供されます。テスト完了後(追加の気流テストを除く)、約5〜10営業日以内にデータが提供されます。